ショスタコーヴィチ 交響曲第14番「死者の歌」(コンドラシン)
CD
■ ショスタコーヴィチ作曲/交響曲第14番「死者の歌」
▲ K・コンドラシン指揮/モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団
1974年録音。私が所有しているのは "Aulos"盤。
ロストロポーヴィチのように我を忘れることなく、クールであるけれども、やはり尋常ならざる雰囲気を持っている。
ネステレンコのバスが素晴らしく、特に第7、8楽章の迫力は半端ではない。
第8楽章の最後の連続する16分音符も凄まじい。
で、演奏的には申し分ないのだけれども...
この曲は全11楽章。
いくつかの楽章の最後に「アタッカ(attacca)」(=切れ目なく次の楽章を演奏する)という指定があり、それに従うと以下のような構成になっている。
ちなみに、「10」は「1」の再現となっているので、プロローグ(A)とエピローグ(E)に挟まれた3つのセクションから成るとも言える。
【A】1
【B】2-[3>4]
【C】5-[6>7]
【D】8-9
【E】10-11
「>」は楽譜上繋がっているもの(必然的にアタッカになる)。
このコンドラシン盤は「5」と「6」との間に大きな間(ま)が空いてしまっていて、この2つの楽章がアタッカで演奏される効果が薄れてしまっているのだ。
クルレンツィス&ムジカ・エテルナ盤を聴けば、その効果の大きさがよく分かる。
おそらく、LPではここでA面/B面が変わり、それによるものではなかろうかと想像するのだけれど...。
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