N・G先生の「展覧会の絵」
その昔、我が国吹奏楽界の大御所、故N・G先生の指揮で演奏したことがあります。
N・G(イニシャルです)先生は吹奏楽「オリジナル曲」の作曲家として知られ、課題曲も何曲か作曲しているお方で、(当たり前ですが)その頃はまだご健在でした。
演奏は、某市民吹奏楽団+自衛隊音楽隊(=プロ)+高校生選抜という「合同バンド」で、曲目は「展覧会の絵」から「バーバ・ヤーガ」と「キエフの大門」。
「イベント」での演奏だったのでこういう選曲になったのでしょうけど、自作でなかったのは残念です。
で、本当に分かりにくい混沌とした(その方の作品のような?)棒でした。
プロが混じっているにかかわらず、ほとんど崩壊状態に...N・G先生は何度も「ちゃんと指揮を見て!」と注意されました。
さらに、このとき使った編曲が「ババ・ヤーガ」は原調、「キエフ…」は長2度低く移調(何で変ホ長調の曲を!?)という版で、しかもこの2曲をアタッカ(休みを入れないで)演奏するものだから、曲のつながりがおかしくて、違和感絶大、ガクンと船酔い状態になったものです。
しかし、そんなことは全く意に介さずに黙々と棒を振っていたN・G先生。アレンジがどうのこうのと『知ったかぶった』口をきく、私のようなシロートとは次元が違う方なのかと、強烈な印象を持ったものです。
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