大栗裕 大阪俗謡による幻想曲(朝比奈隆&大阪市音楽団)
CD
■ 大栗裕作曲/吹奏楽のための「大阪俗謡による幻想曲」
▲ 朝比奈隆指揮/大阪市音楽団
1992年録音。
原曲は1955年に作曲されたオーケストラ曲。
1974年に大阪市音楽団の依頼で吹奏楽版に編曲され、同年初演(指揮は永野慶作)。今では『吹奏楽曲』としての方が知られている。
オケからの編曲作品ではあるけれども、作曲者自身によるものだけあって、吹奏楽曲として新たに生まれ変わっている。
冒頭の弦のハーモニーが金管楽器によって演奏されたり、特に前半部分での、金管楽器を前面に出してのサウンドは、力強い原始的なエネルギーがあり、色彩感も含めて原曲のオケ版では聴けないものだ。
しかし、この曲のオープニングは、古今東西の吹奏楽曲の中でも屈指のインパクトを持っているのではなかろうか。
嬉しいことに、原曲初演者の朝比奈さんが大阪市音楽団を振った録音を聴くことができる。
「吹奏楽名曲コレクション31/大栗裕作品集」
収録曲は下記の通り。
1.吹奏楽のための小狂詩曲(1966年度課題曲)
2.吹奏楽のための神話
3.巫女の詠えるうた
4.仮面幻想
5.吹奏楽のためのバーレスク(1976年度課題曲)
6.大阪民謡による幻想曲
「1」「6」は朝比奈隆指揮。それ以外は木村吉宏指揮。演奏は大阪市音楽団。
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