コープランド 戸外の序曲(コーポロン)
CD
■ A・コープランド作曲/戸外の序曲(An Outdoor Overture)
▲ E・コーポロン指揮/シンシナティ大学音楽院ウィンド・シンフォニー
吹奏楽で演奏するコープランドと言えば、「カウボーイの休日」、「エル・サロン・メヒコ」といったところが思い浮かぶけれども、いずれも難易度は高く、そう簡単に手が出せるものではない。
この「戸外の序曲」はオリジナルは管弦楽曲。
New York High School of Music and Art の学生オケのために書かれた曲で、先にあげた2曲よりもはるかに演奏し易い。
しかしながら、どこをとってもコープランドであり、コープランド以外には決して聴こえない音楽なのだ。
無理して難しい曲を演奏しなくとも、これで十分コープランドの音楽を楽しめるのではなかろうか。
そしてシンプルな曲である分、聴けば聴くほど味が出てくる。オーケストレーション(作曲者自身?)も無理が無い。
最初のトランペットのソロも鮮やかに吹き切ればカッコイイし、中間部の木管によるメロディも、この作曲家の叙情的な魅力が感じられる。
【管弦楽版】
オリジナルの管弦楽版は以下のCDに収録されています。
▲ E・カンゼル指揮/シンシナティ・ポップス・オーケストラ
1985、1986年録音。「ポップス・オーケストラ」とはいえ演奏は立派なものです。
▲ A・コープランド指揮/ロンドン交響楽団
1969年録音。作曲者自身の指揮による録音。
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