H・O・リード メキシコの祭り(コーポロン)
CD
■ H・O・リード作曲/メキシコの祭り
▲ E・コーポロン指揮/シンシナティ大学音楽院ウィンド・シンフォニー
1992年録音。
冒頭のチャイム。コーポロンはいくつのも鐘が遠くから近くから聞こえてくる、つまり『現実の教会の鐘の音』の様な効果を出している。
スコアでは1人の奏者が2つのチャイムを、右手と左手で演奏するように指定されていて、さらにダイナミック(音の強さ)に差が付けられていて、作曲者もそのようなイメージを持っていたのかもしれない。
例えば、ここを2台のチャイムを使い、さらに場所を変えて(ステージの左右、舞台裏などで)演奏しても面白いのでは、と思ったりしたこともあった。
また『描写音楽』と捉えてしまえば、楽譜通りでなく自由に(アドリブで)演奏してもいいのかもしれず、その行き着く先がコーポロンだろうか。
コーポロン以外にも、この部分で色々な演出を加えている指揮者もいるけれども、後に出てくる打楽器の『花火』と同様、作曲者はあくまで『音楽』として『楽譜』に書き落としているのだから、やはり譜面通りに演奏するものではなかろうか、と思う今日この頃ではある。
ちなみに、第2楽章冒頭のチャイムは譜面通り。
カップリングは「キャンディード」序曲、「ジョージ・ワシントン・ブリッジ」、「戸外の序曲」、「エル・サロン・メヒコ」、「チェスター」。懐かし系の選曲。
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コメント
コーポロン&ローンスターWEの「平和の祭り」、ものすごくいい演奏だと思うんですが、スコアを見ながら聞くと、かっこいいと思って聞いていたところが、ことごとく楽譜と違うんですよねえ。演奏の参考演奏にはならないけど、選曲の参考演奏には最適です^o^
投稿: Rにみにみ | 2013/04/20 09時46分
この「メキシコ…」でも、最後のシンバルをロールにしたり、結構色んな事やってます。
投稿: S | 2013/04/20 22時54分