ラフマニノフ(レスピーギ編) 音の絵(ロジェストヴェンスキー)
CD
■ S・ラフマニノフ作曲(O・レスピーギ編曲)/5つの「音の絵」
▲ G・ロジェストヴェンスキー指揮/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
1990年録音。
オケの鳴りもいいし、ティンパニや中低音の迫力もあり、聴かせてくれる。
この管弦楽版はクセヴィツキーの依頼によるもので、ラフマニノフ自身が選曲を行って、曲のイメージレスピーギに伝えたらしい(原曲にタイトルは無し)。
1.海とかもめ
2.祭り
3.葬送行進曲
4.赤頭巾ちゃんと狼
5.行進曲
最も印象が強いのが1曲目の「海とかもめ」。
冒頭、いきなり「怒りの日」が現れて、それがゆったりと繰り返される(波のように)。「死の島」にも似た陰鬱な雰囲気を持つ、いかにもラフマニノフらしい音楽。
「葬送行進曲」のクライマックスは、鐘の音も鳴り、こちらはいかにもレスピーギらしい音がする。
他の曲もそれなりに面白いけれども、1曲目ほどのインパクトは無く、最後の「行進曲」も組曲を締めるようなカタルシスは得られない。
全体的に暗く陰気なのは、やっぱりラフマニノフだけれども、組曲としての盛り上がりは今一つといったところだろうか...。
カップリングはブラームス作曲「弦楽四重奏曲第1番」のシェーンベルクによる管弦楽版。
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