チャイコフスキー バレエ音楽「くるみ割り人形」から(レーグナー)
CD
■ P・チャイコフスキー作曲/バレエ音楽「くるみ割人形」ハイライト
▲ H・レーグナー指揮/ベルリン放送管弦楽団
1982年録音。
第1幕から「序曲」「行進曲」「雪片のワルツ」。そして、第2幕のディヴェルティスマン以後、終幕(アポテオーズ)までの音楽を全て収録。
ハイライト盤としては申し分の無い選曲。
ただ、元がLPなので収録時間が45分と(CDとしては)短く、これに「松林の音楽」が入っていればというのは贅沢だろうか...。
3大バレエの中では、作曲者自身による「組曲」が存在する唯一の曲だけれども、組曲で満足していてはもったいない。組曲以外の曲を聴かずしてこのバレエ音楽は語れない。
最低、ここに収録されている「パ・ド・ドゥ」と「雪片のワルツ」は外せないし、ディヴェルティスマンでもトランペットのソロによる「スペインの踊り」は組曲版ではカットされている。
このレーグナー盤、その「雪片のワルツ」が最高に素晴らしい。
コーラスは入っていないけれども、コーダでは雪がしんしんと降りしきる様が目に浮かんでくる。夢の中にいるような、幻想的な世界。
私はこれ以上の演奏を聴いたことが無いし、この曲を聴くためにだけでも、このCDを聴く価値がある。
徳間ジャパンから発売されている国内盤。斎藤弘美氏による解説が充実しています。
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