ラヴェル(グレインジャー編) 鐘の谷(ラトル)
CD
■ M・ラヴェル作曲(グレインジャー編曲)/鐘の谷(組曲「鏡」から)
▲ S・ラトル指揮/バーミンガム市交響楽団
原曲はラヴェル作曲のピアノ曲(組曲「鏡」の第5曲)。「正午にいっせいに鳴り響く、あちこちのパリの教会の鐘の音によって感興を催した」とのことです。
グレインジャーは原曲の『鐘』の音の部分を鍵盤打楽器を中心に、旋律的な部分を弦楽器に演奏させている。
アイデアとしては非常にシンプルではあるし、これが原曲の愛好家にはどのように聞こえるのかは分からない。
「ピアノでこそのイマジネーションであって、わざわざ現実の音にする必要は無い」と言う人もいるかもしれないけれど(実際、ラヴェルは編曲しなかった訳だし)、実際に聴いてみると、ここには素晴らしく幻想的、非現実な世界が現出しているのだ。
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