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運命の力(吹奏楽)

 所用のついでに、以前所属していた吹奏楽団の合奏練習に参加させてもらう。

 今年はヴェルディ生誕200周年ということで、「椿姫」第1幕への前奏曲と「運命の力」序曲。

 「椿姫」は原調から半音下げて「♭×3」の編曲。これは吹奏楽でも演奏し易いと思う(木管メインであるけれども)。

 問題は「運命の力」で、原曲は前半が「ホ短調(#×1)」、後半が「ホ長調(#×4)」。特に後半は吹奏楽では演奏しにくい調性になっている。

 この日に吹いた譜面(M・ロジャース編曲版)は半音低く、つまり「変ホ短調(♭×6)→変ホ長調(♭×3)」という編曲で、これだと、今度は前半があまり気持ちのいい調ではない。

 ちなみに、私が学生時代に演奏した楽譜(海外版)は、「二短調→ヘ長調(いずれも♭×1)」という、前後半の調性の関係性(同名調)を変えてしまって、『演奏しやすさ第一』の大胆な編曲だった。

 調性の問題は置いておいても、木管楽器にはハードなパッセージが多く(要は弦楽器のパートをやらされている)、相当にしんどかった。

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