ハチャトゥリアン 「バレンシアの寡婦」組曲(チェクナヴォリアン)
CD
■ A・ハチャトゥリアン作曲/「バレンシアの寡婦」組曲
▲ L・チェクナヴォリアン指揮/アルメニア・フィルハーモニー管弦楽団
吹奏楽関係者には有名な曲だけれども、一般人にはほとんど無名ではなかろうか。それ以前に、ハチャトゥリアンそのものが「剣の舞」以外は殆ど知られていないかもしれないけれど...。
とは言うものの、いつものハチャトゥリアン節にスペイン風味をミックスした、中々楽しめる音楽。メロディもいい。
オケ版のCDについては、ほとんど選択肢は無いのだけれども(私はこれしか持っていない)、ちょっと荒っぽいけれども、勢いのある演奏。ただし、第1楽章にカット有り。
もう一枚、ドゥダロヴァ盤があったのだけれども、手を出しかねている内に廃盤になってしまったようだ(後悔はしていないが)。
ヤルヴィ(@父)あたりが録音してくれれば嬉しいのだけれども、もはや無理だろうか。
というのも、元気のいい曲はいいにしても、「ソング」あたりはちょっと物足りないのだ(もっとロマンチックに、ベタに盛り上げてほしい)。
ちなみに、この『寡婦(かふ)』という単語、この曲を演奏している中高生の吹奏楽部員で辞書を引かずに意味が分かる人はどれだけいるだろうか。
国内版のスコア(全音版)では「…未亡人」と、より一般的な訳を使っているけれど、これは妙に生々しいので、個人的には、やはり「カフ」がいい。
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