ボールト指揮によるマーチ集
CD
■ 行進曲集
▲ E・ボールト指揮/ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
イギリスの名指揮者、ボールトによる「マーチ集」。1968年録音。
しかも、これが「英国マーチ集」ではなく、スーザやドイツ・マーチも含む、一般的なマーチ集なのだ。
あのボールトがスーザや「旧友」を録音しているとは...。
演奏は堅苦しさの無いリラックスした雰囲気で、そして豪快にオケを鳴らす。「ガダルカナル・マーチ」や「リパブリック讃歌」の鳴らしっぷりは半端ではない。
それでも、決してけばけばしくはならず、落ち着いた渋目のサウンドで、品格さえ感じさせる。
当然のことながら、お得意のお国モノ、「ダム・バスターズ」や「ロイヤル・エア・フォース・パスト」などは、文句なしに素晴らしい。
多くの曲でダ・カーポ(最後まで演奏してまた最初に戻る)しているのだけれども、「星条旗よ永遠なれ」でも行なっているのにはたまげた。
相手のスタイルに合わせる気など毛頭無い。どの曲も自分たちのスタイルを頑固に貫き通す。
オーケストラ編曲は原曲にはとらわれていない自由なもので、オリジナルの吹奏楽のマーチとは全く別のスタイルの音楽として聴けば、べらぼうに楽しむことができる。
追記
上記のマーチ集に収録されていた曲は、全て下記のボックス・セット(10枚組)に収録されています。
10枚組と枚数は多いけれども、3種類の「惑星」(ホルスト)やウォルトンなどのイギリス音楽、また多くのチャイコフスキー作品も入っていて、内容は充実しています。
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