グリエール 交響曲第2番(ダウンズ)
CD
■ R・グリエール作曲/交響曲第2番
▲ E・ダウンズ指揮/BBCフィルハーモニック
1991年録音。
第1番より一回りスケールが大きくなり、ロシア的情緒は薄くなっている。できればバリバリのロシア(ソビエト)のオケで聴いてみたい。
第1楽章冒頭のヒロイックなホルンのテーマは歴史ドラマのオープニングのようだ。
第2楽章は4分の2と3拍子が交錯する、グラズノフ的スケルツォ。フィナーレは速い8分の12拍子の舞曲風。
しかし、何と言っても第3楽章の「主題と変奏」。
繊細な雰囲気を持った導入からイングリッシュ・ホルンによる主題。その後に、緩急変化に富んだ6つの変奏とコーダが続く。第5変奏はロシア舞曲風。
コーダではテーマが再現し、ハープのアルペジオと共に高揚し、静かに曲を閉じる。
グラズノフでもラフマニノフでもチャイコフスキーでもない素晴らしい音楽。この楽章だけを単独で聴いても十分楽しめる。
カップリングは交響的絵画「サポロージェのコサック」。
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