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ペルト ベンジャミン・ブリテンへの追悼歌(ヤルヴィ)

CD

 ■ A・ペルト作曲/ベンジャミン・ブリテンへの追悼歌

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 ▲ P・ヤルヴィ指揮/エストニア国立交響楽団

 2000年録音。指揮のヤルヴィもペルトと同じエストニア出身。

 最弱奏(ppp)の冒頭から、最後の "non dim." と指定された「a」の和音の最強奏(fff)まで、ひたすらクレッシェンドし、最後は鐘の余韻(pp)で曲を閉じる。

 強いインパクトのある曲で、一時ブームになったのも分かる気がする(私も色々と聴いた)。いわゆる「ヒーリング系」の走りだろうか。

 曲の方はというと、鐘の音に続いて、まず第1ヴァイオリンから、

 「♪ラ・ラソ・ラソファ・ラソファミ・ラソファミレ・・・」(以下同様)

 続いて第2ヴァイオリンが、音の長さを2倍にして追いかける。続いてヴィオラがまた2倍にして、そして、チェロが、コントラバスが...(以下同様)。

 これが延々繰り返され、最後は「a」(イ短調)の主和音に落ち着き、鐘の余韻を残して曲を閉じる。
 
 Part

 極端なことを言えば、曲のプラン(仕様書)さえあれば、あとは音符を並べるだけ。その「仕様」が重要なのだ、とも言えるだろうけれど、いくらなんでもそれだけでは...という気もする。

 作曲者の意思はアイデアを作るところまでであって、あとは指揮者にお任せ、という感もある。

 そんな曲ではあるけれども、ヤルヴィ(@息子)はあたかも計算された曲の様に見事にまとめている。


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 ▲ N・ヤルヴィ指揮/ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団

 1988年録音。祖国エストニアの作曲家ということもあってか、父・ヤルヴィも録音しています。

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