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コープランド 大都会のための音楽

CD

 ■ コープランド作曲/交響組曲「大都会の音楽」

 Copland3

 ▲ L・スラットキン指揮/セントルイス交響楽団

 ジャック・ガーファイン監督の「サムシング・ワイルド」という映画のために書かれた音楽を元に、ロンドン交響楽団の委嘱で作曲された組曲。

 1.スカイライン(Skyline)
 2.夜想(Night Thoughts)
 3.地下鉄の雑踏(Subway Jam)
 4.橋の彼方へ(Toward the Bridge)

 第1楽章はいきなりの不協和音で始まり、やがてメカニカルな打楽器のリズム。ジャズやラテン音楽の匂いもし、「ロデオ」や「アパラチアの春」などとは全く様相が異なる音楽。

 第2楽章は「静かな都市」を思わせるような夜想曲。アルト・フルートのソロもある。

 第3楽章の「Jam」は、ジャズの「ジャム・セッション」にも掛けているか、管打楽器とコントラ・バスによる演奏。

 第4楽章の最後は第1楽章を再現して曲を閉じる。ただ、元々が現代的な(非情緒的な)音楽なので、「めでたし、めでたし」という感じではない。

 スラットキンのカラッとした硬質の音楽は、こういう曲の方にこそ合っているように思う。

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