レスピーギ 交響詩「ローマの松」(カラヤン&BPOの大阪ライブ)
DVD
■ O・レスピーギ作曲/交響詩「ローマの松」
▲ H・V・カラヤン指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
1984年10月18日、ザ・シンフォニーホール(大阪)でのライブ録画。
動きが小さいだけでなく、どこか弱々しく見え、1曲目ではアンサンブルが乱れる場面もある。
こういう姿は『アンチ』(という名のファン?)からすれば恰好のネタかもしれない。
しかし「アッピア街道の松」のエンディングへ向けて高揚する音楽。オーケストラを見据えた表情は、昔のように眼を閉じてカッコつけたりしていない(そんな余裕は無いのかもしれないが...)。
そこに、カラヤン自身の『素』として、純粋に音楽に向き合う姿が見えたように感じ、胸が熱くなる思いがした。
そして演奏後の満面の笑顔。
あくまで『記録』としての映像かもしれないけれども、それだけではないものがあるのも間違いないと思う。
「アッピア街道…」のバンダ。最初のファンファーレは、よくあるようにトランペットで演奏。「他のパートは...」と思っていると、一瞬ではあるけれども、金管セクションの前列に「ニョキ」っと4本飛び出ているテナーホルン(?)が見えました。
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コメント
これは、ヴァークナーテューバです。フリコルノテノーレのパートにあてていました。フリコルノバッソは、最後方にドイツ式バリトンらしきものとバストランペットらしきものが見えるので、多分それでしょう。
当時この演奏がテレビで放送されていて、食い入るように観たものです。録画したベータマックスも、ボロボロになりました。DVD化されてすぐ買いました。
投稿: HIDEっち | 2012/03/18 22時48分
ご教授ありがとうございました。
トランペットとトロンボーンで代用しないあたりは、さすがという感じがします。
投稿: S | 2012/03/21 22時02分