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ショスタコーヴィチ 劇音楽「南京虫」から(ロジェストヴェンスキー)

CD

 ■ D・ショスタコーヴィチ作曲/劇付随音楽「南京虫」から

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 ▲ G・ロジェストヴェンスキー指揮/ソビエト文化省管弦楽団

 下記4曲の抜粋。

  1. March
  2. Intermezzo
  3. Scene on the Boulevard
  4. Final March

 まず1曲目。「ブカブカ」とリズムを刻むチューバ(?)の上に、トランペットとクラリネットが調子っぱずれなメロディを吹く。

 編成はクラリネット2、トランペット2、アルト(Eb)、バリトン(B)、バス、打楽器。

 曲も曲だけれど、演奏も演奏。途中に現れるバリトンのソロは、頼りない音とピッチ。意図的にこんな吹き方をしているのか、あるいは実力(単に下手)なのか...なんだかもう、一杯ひっかけて、楽器を吹いて遊んでいるようにしか聞こえない。

 2曲目は唯一弦楽器が加わる。冒頭はエキゾチックで妖しい雰囲気のソプラノ・サックス。そうこうするうちに、突然「ひょよよよぉ~ん」とフレクサトーンが乱入してくる。

 3曲目はソプラノ・サックス、トランペット、トロンボーンにピアノが加わったバンド編成。ここでもフレクサトーンが登場。

 そして、締めは金管と打楽器によるブカブカマーチ再び。

 才気煥発、荒唐無稽、支離滅裂...こういう曲にはこのコンビしかあり得ない。

 ちなみに、2曲目以外は吹奏楽編成で演奏可能なので、興味のある方は是非。

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