パッヘルベル カノン(レーデル)
CD
■ J・パッヘルベル作曲/カノン
▲ K・レーデル指揮/ミュンヘン・プロ・アルテ管弦楽団
通奏低音+3声のカノン。弦楽合奏(+通奏低音)で演奏される場合が多い。
人気曲なので録音も多いけれども、パッヘルベルのカノンと言えばレーデル。他の演奏とは1ランク、次元が違う。
私は以下の3種類の録音を所有しているけれど、いずれもレーデル自身による編曲で、それぞれに異なった味わいがある。
【その1】
弦楽合奏。LP時代から何度となく繰り返し聴いた録音。
完全に『バロック音楽』という枠を超えている、特にエンディングへ向けての盛り上がりはロマン的であり、感動的。
これを聴いてしまうと、古楽器系の演奏の何と味気ないことか。
私が持っているのは、CD出始めのころに安売りされていたもので、曲目解説も一切無し。ただ、これを聴かずして、この曲は語れない。
【その2】
オルガンと弦楽器による導入から、オーボエがメロディを演奏する。フルートも加わっているけれども、基本的にバロック音楽のスタイル。編曲のセンスも素晴らしい。
「パッヘルベルのカノン/オン・パレード」というオムニバス・アルバムに収録。
【その3】
前半から後半部の途中まで弦楽合奏でオーソドックスに進む。そこへハープが加わってくるのだけれども、これが見事に効果的、それまでの装いを一変させるのだ。シンフォニック・ポップス的な雰囲気を楽しめる。
「クラシックの散歩道」というアルバムに収録。レーデルの編曲による、いわゆる「クラシック名曲集」。
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