ムソルグスキー 組曲「展覧会の絵」(ストコフスキー)
CD
■ M・ムソルグスキー作曲(ストコフスキー編曲)/組曲「展覧会の絵」
▲ L・ストコフスキー指揮/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
1966年頃録音。カップリングはストコフスキー編曲の「沈める寺」(ドビュッシー)。
このストコフスキー版は、ラヴェル版よりも一回り編成が大きい4管編成。
楽器編成は以下の通り。
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4 Flute(2 Piccolo, Alto Flute)
4 Oboe(English Horn)
4 Clarinet(Eb Clarinet, Bass Clarinet, Alto Saxophone)
4 Fagotto(Contra Fagotto)
8 Horn
4 Trumpet
4 Trombone
Tuba(Euphonium)
Timpani
Percussions(4 players)
Organ
Celesta
2 Harp
Strings
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冒頭の「プロムナード」は弦楽合奏で始まるけれど、これが一般的な(自然な)感覚ではなかろうか。ラヴェル版のトランペット(金管)よりも...。
また、弦、木管を中心に進められるので、ラヴェル版のような華やかさはないけれども、より表情は豊かになっている。
「小人」はおどろおどろしく、不気味だ。
「古城」のソロはイングリッシュ・ホルン。これも、こちらの方が一般的な感覚だと思う(アルト・サックスよりも)。
「牛車」はチューバ(または、ユーフォニウム)とホルンの掛け合い。ただ、ストコフスキーのテンポはちょっと速すぎる。
「キエフの大門」の途中、弦楽器で奏されるコラールは、ラヴェル版の木管よりも格段にいい雰囲気が出ていて、お得意のバッハを振っているようだ。
最近は本人以外の指揮による録音も出てきているけれど、編曲だけではなく、指揮者ストコフスキーの素晴らしさも実感でき、単なる『キワモノ』として片付けることができない録音。
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