ムソルグスキー(ストコフスキー編) 組曲「展覧会の絵」(ロジェストヴェンスキー)
CD
■ M・ムソルグスキー作曲(ストコフスキー編曲)/組曲「展覧会の絵」
▲ G・ロジェストヴェンスキー指揮/ソビエト文化省管弦楽団
1983年のライブ録音。カップリングはスクリャービンの「プロメテウス」と「コーカサスの風景」(モスクワ・フィル)。
ロジェヴェン&文化省オケの「展覧会の絵」。しかも(なぜか)ストコフスキー編曲版。当然期待は高まる(いろんな意味で)。
冒頭のプロムナードはヴァイオリンのユニゾンで始まるのだけど、しかし、ここが全然合っていない。バラバラ。そんな難しい譜面ではなかろうに。
指揮者の棒にオケが付いて行けないのか、あるいは棒そのものがテキトーなのか。個人的には後者のような気もするけれど...
ちなみに、ここで腹を立てた人は、以後は聴かない方が身のためかと。
「古城」のソロはイングリッシュ・ホルンにアルト・サックスを重ねていて、これはこれで面白い音がする。
ちなみに、このアルト・サックスには "In lieu of C.Ing."、つまり「イングリッシュ・ホルンの『代わりに』」演奏するように指定がしてあるのだけれども、ロジェストヴェンスキーは『一緒に』演奏させているのだ。これは、後半のアルト・フルートのソロも同様。
ムソルグスキーのオリジナルと同様に強奏で始まる「牛車」。遅いテンポで進められる音楽は、力強い金管や打楽器もあって、重厚かつ悲壮感が漂い、聴き応えがある。
冒頭のメロディはチューバ(または、ユーフォニウム)と8本(!)のホルンが交互に演奏するように書かれている。
「カタコンブ」から最後の「キエフ…」までは、ほとんど強引な力技。
ひたすら『でかい音』を出す金管楽器。楽器ではない『何か』をぶっ叩いているような打楽器。エンディングは思いっきり引っ張る。
こちら方面の愛好者には堪えられない演奏だけれど、あくまで自己責任で。
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