ムソルグスキー 組曲「展覧会の絵」(ゴロワノフ)
CD
■ M・ムソルグスキー作曲(ラヴェル編曲)/組曲「展覧会の絵」
▲ N・ゴロワノフ指揮/モスクワ放送交響楽団
1953年録音。
冒頭の「プロムナード」、トランペットに続く金管の遠慮を知らない、あけっぴろげの音。ここは、まず期待通り(?)のオープニング。
打楽器の追加など、スコアの変更もあちこちで行なわれている。
「古城」のアルト・サックスはぶら下がり気味のピッチで、縮緬(ちりめん)ビブラート。途中、いきなりテンポ・アップしたかと思うと、今度は急にテンポを落とす。
「牛車」のチューバは細身の音(どんな楽器を吹いているのか)。
「リモージュ」は崩壊寸前のハイ・スピード。続く「カタコンブ」の前半は打楽器も加えて、おどろおどろしい、
「バーバ・ヤーガ」は中間部へ入る前から、いきなりテンポ・ダウン。
「キエフの大門」の冒頭の金管コラールはまたしても大爆発。しかし、エンディングは速いテンポでサクサクと進行して、そのまま終わってしまう。
という訳で、話の種は尽きない、極めてアクの強い演奏。
カップリングの「1812年」も強烈!
| 固定リンク
コメント