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ドヴァリョーナス ヴァイオリン協奏曲(N・ヤルヴィ)

CD

 ■ B・ドヴァリョーナス作曲/ヴァイオリン協奏曲

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 ▲ N・ヤルヴィ指揮/ハーグ・レジデンティ管弦楽団

 V・グルズマンのヴァイオリン。2009年録音。

 カップリングのコルンゴルトが目当てで買ったのだけれども、こちらが意外に掘り出し物なのだ。

 この作曲者(Balys Dvarionas)の名前は全く知らなかったのだけれども、リトアニアの作曲家で、ソビエト編入時代の国歌を作曲。この協奏曲(1949年の作品)は「スターリン賞」を受賞しているらしい。

 第1楽章はホルンのソロから始まる牧歌風の導入、主部からはテンポを速めて民俗風(民謡風)音楽が展開される。

 叙情的な部分もはさみ、コンチェルトとしての作りはともかくとして、メロディで押し切る面白さがある(アルチュニアンの「トランペット協奏曲」のような)。

 第2、3楽章は、いわゆる「社会主義的」色合いが強くなってきて、薄っぺらいと言ってしまえばそれまでだけれども、旧ソビエト時代の作品として聴けば、なかなか興味深い。

 曲の面白さ・珍しさでは、(コルンゴルトではなく)こちらがメインと言えるかもしれない。

 こういう曲の伴奏としてヤルヴィ(@父)は適任。情感たっぷりのコルンゴルトもいい。

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