バッハ(エルガー編曲) 幻想曲とフーガ ハ短調
CD
■ J・S・バッハ作曲(エルガー編曲)/幻想曲とフーガハ短調
▲ G・シュワルツ指揮/シアトル交響楽団
1990年録音。オルガン曲(BWV537)の管弦楽編曲。
前半の「幻想曲」もエルガーらしいオーケストレーションで、味付けにハープが使われる(ストコフスキーみたい)。ちなみに原曲の4分の6拍子をエルガーは4分の3拍子に変更。
ただ、ここまでは『想定内』。
後半のフーガも最初は真っ当に進行するけれども、途中から装飾が加わり、打楽器(小太鼓、大太鼓、シンバルにタンバリンまで)も入りエルガー色が強くなり、エンディングは完全にエルガー作品としてデフォルメされる。
バッハの譜面を『そのまま』オーケストレーションするなら、誰でもできる。ここまでやってこそ、エルガーが編曲した価値があるというものだ。
原曲のオルガン曲の冒頭(4分の6拍子)。
メロディはオーボエとクラリネットが担当(4分の3拍子)。
バックではティンパニと大太鼓がリズムを刻む。
フーガの途中ではトランペットがこんな難しいパッセージを。
もちろん原曲(↓)にはありません。
| 固定リンク
コメント