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ネリベル フェスティーボ

note V・ネリベル作曲/フェスティーボ(Festivo)

 楽器編成は下記の通り。

  C Flutes 1,2
  C Piccolo
  Oboe
  Bassoon

  Eb Clarinet
  Bb Clarinets 1,2,3 (div.)
  Eb Alto Clarinet
  Bb Bass Clarinet
  Bb Contra Bass Clarinet

  Eb Alto Saxophone 1,2
  Bb Toneor Saxophine
  Eb Baritone Saxophone

  Bb Trumpets 1,2
  F Horns 1,2
  Trombones 1,2
  Baritone
  Tuba

  Timpani
  Percussions(Cymbals, Tenor Drum, Snare Drum, Bass Drum, Bells, Xylophone, Chimes, Triangle)

 トランペット、ホルン、トロンボーンは各2パート。B♭クラリネットは各パートが部分的に2部に分かれる(最大3×2=6パート)。打楽器(ティンパニを除く)は4人の奏者で演奏可能。

 冒頭(Allegro moderato)、同じリズムを繰り返す打楽器の上に、ユニゾンの「B♭」の刻みが繰り返される。やがて「B♭-A」という動きが加わり、6小節目、シンバルの一打と共に初めて「B♭→D♭」という調性的な要素が現れる。インパクトのあるオープニングだけれど、テンポは速過ぎないのが肝要だ。

 中間部("Meno mosso"の部分)を除いては「木管」「金管」「打楽器」の3つのグループが相(あい)呼応する形で曲が進行する。

Festivo_1

 中間部のフルートのデュエットは、「F」の音を中心に上下4度という狭い範囲で、また音域的にも最も出しやすく、初心者でも吹けるような容易な楽譜でありながらも、とても演奏効果が上がる(聴き栄えがする)。

Festivo_2

 やがて、打楽器から始まる「FE♭DF」の4つの音をオスティナートとして、大きなクレッシェンドを形成する。

 その打楽器は「チャイム+鉄琴+木琴+トライアングル」という組み合わせで、金属系楽器の中に木琴(Xylophone)を加えていることで、独特の音色感が出ている。

 その途中、スネア・ドラムがオープニングのリズムパターンで割り込み、再現部へと繋いでいく。ここは、この曲の一番の聴かせ所だ。

Festivo_3

 最後はこの曲で初めて現れる沈黙(全休止)の後に、冒頭と同じ「B♭」のユニゾンで曲を閉じる。

 楽器編成や難易度など(おそらく)『教育的配慮』がされているものの、その中で最大限の演奏効果が上がり、曲の構成も確かで、オーケストレーションにも職人的な上手さを感じる。

 「交響的断章」などの陰に隠れている感があるけれども、『初心者用の曲』で終わらせるのはもったいない名曲だ。

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