スヴィリドフ 吹雪(フェドセーエフ)
■ スヴィリドフ作曲/音楽的イラストレーション「吹雪」
プーシキンの小説による映画「吹雪」のために書かれた音楽による組曲。
通俗的ではあるけれども、『泣き』のツボを押さえた音楽は、ロシア音楽ファンであれば必聴!
▲ V・フェドセーエフ指揮によるCD
「4」以外はスヴィリドフ作品を集めたアルバム。
1.モスクワ放送交響楽団(MELODIYA) <写真右上>
1975年録音。他の3枚とは録音年代が違っている(他は1990年代)。カップリングは「プーシキンの花冠」(ミーニン指揮/モスクワ室内合唱団)。
「トロイカ」の冒頭から金管楽器の音が脳天に突き刺さる。やっぱりこうでなくちゃ
以下の3枚とこの部分を聴き比べてみると、フェドセーエフの音作りの変化が分かって面白い。「ロマンス」のトランペットもこれが最高。
2.オスタンキノ放送交響楽団(Olympia) <写真右下>
1992年録音。ソリストのアナウンス(チェロのシモン、トランペットのゴンチャロフ)から、オーケストラはモスクワ放送響と思われる。カップリングは「皇帝フョードル」、「三連細密画」、「カンタータ『雪が降る』」。
5曲目の「田園」がカットされていて、曲順も一部入れ替え。その昔、メロディヤ録音が Olympiaレーベルで出ていた当時に購入。
3.モスクワ放送交響楽団(autopan) <写真中>
録音年の記載無し(1994年?)。ノイズからするとライブ録音だろうか。
基本「4」と同様の演奏だけれども、より生々しい、昔懐かしい音がする。細長い紙製のケース(箱)に入った、来日公演の会場で買ったもの。
カップリングは「三連細密画」、「春のカンタータ」、「時よ、前進!」。
4.モスクワ放送交響楽団(CANYON) <写真左>
1995年録音の国内盤。一番聴きやすく、叙情的なナンバーも美しい。
好みを除けばやはりこれが一番。カップリングはグリンカ作品。
【番外編】
▲ M・エルムラー指揮/ボリショイ劇場管弦楽団
2枚組の "Popular Symphonic Pieces by Soviet Composers" というアルバムに、「ロマンス」のみ収録。
トランペット(ドクシツェル?)はモスクワ放送響盤のゴンチャロフとはまた違う雰囲気、素晴らしいソロが聴ける。
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