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ショスタコーヴィチ オラトリオ「森の歌」(スヴェトラーノフの映像)

DVD

 ■ D・ショスタコーヴィチ作曲/オラトリオ「森の歌」

 E・スヴェトラーノフ指揮/ソビエト国立交響楽団の映像ソフト(DVD)は下記の2種類がある。いずれも、1978年の録画。

 svetla_m1

 ▲ 【A】 NHKホールでのライブ録画(10月21日)


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 ▲ 【B】 モスクワでのライブ録画(日付記載なし)

 ソリストはいずれも同じ(マスレンニコフとヴェデルニコフ)。

 合唱は、

 【A】 モスクワ放送合唱団、荒川少年少女合唱団(男女混合、女子>>男子)
 【B】 ソビエト放送合唱団、モスクワ国立合唱学校少年合唱団(その名の通り男子だけ)

 終楽章のバンダは、「A」は「トランペット3+トロンボーン3」6人を2組、ステージ上の両サイドに配置(日本人のエキストラ)。「B」の人数は判別できないけれども(おそらく同じ人数?)、左右のバルコニー席に配置。ちなみにスコアではトランペット、トロンボーン各6(それぞれ、最大3部に分かれる)。

 「B」は演奏のみのLPが昔出ていた(第2曲の合唱の入りが乱れている)。

 同時期のライブだけあって、演奏はいずれも同様のアプローチだけれど、スヴェトラーノフの指揮を『見る』ならば「A」がオススメ。

 50歳のスヴェトラーノフは精悍で、嫌味なくらいにケレン味たっぷりの音楽を作るけれども、それに応えるオケもすごい。

 「それ!」と合図すると、ぐーんと金管楽器の音が膨れ上がる。とにかく、圧倒的な『力』で有無を言わさず、ねじ伏せてくる。

 そして、何と言っても見ものは、終曲のエンディング。どんどんテンポが遅くなり(この時点でバンダはヘロヘロ)、そして最後のCの和音。

 「フェルマーーーーータ、アンド、クレッシェーーーーーーーーーーーーンド

 一体どこまでやるのか。バンダにも「もっと音を出せ!」と睨み付ける(そんな無茶な・・・)。こればかりは誰も真似できない。ここを見るだけでも、このソフトの価値はある。

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