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伊福部昭 ラウダ・コンチェルタータ(初演盤)

CD

 ■ 伊福部昭作曲/オーケストラとマリンバのためのラウダ・コンチェルタータ

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 ▲ 山田一雄指揮/新星日本交響楽団

 この曲は1979年、山田一雄指揮の新星日本交響楽団(現在は東フィルと合併)、安倍圭子のマリンバで初演されている(東京文化会館にて)。

 そのライブ録音CD(上記)の解説には「新星日本交響楽団、創立10周年記念作品」と記載されているけれど、この曲の原型となる曲を委嘱した木琴奏者、平岡養一さんの名前は無い。(下記参照のこと)

 http://www.nipponica.jp/archive/tune_lauda.htm

 私がこのコンサートを聴きに行ったのは、一連の東宝怪獣映画の音楽の作曲者として伊福部氏の音楽に興味を持っていたのがきっかけで、これが自分にとってコンサート(実演)での伊福部初体験だった。

 ちなみに、例の「SF交響ファンタジー」が作曲・初演されたのが1983年なので、当時、伊福部氏の名前は今ほどには一般には知られておらず、「知っている人は...」といったレベルだったと思う。レコードも殆どが映画のサントラ盤で、音楽も短かったし、音も良くはなかった。

 ピアノのための「リトミカ・オスティナータ」と同様に、基本「打楽器」として扱われ。マリンバというのはメロディを優雅に演奏するイメージがあったけれども、それは完全に覆されてしまった。

 今、改めて録音(CD)を聴けば、オケは確かに心もとない部分があるけれど、冒頭から指揮者の唸り声も聞こえ、気合いの入り具合がよく分かる。

 とにかく、その時の印象は強烈で、特にひたすら突っ走るオスティナートのエンディングは、頭の中が真っ白になり、本当に「鳥肌」が立った。もちろん、CDでもその素晴らしさは楽しめるけれども、その時の衝撃を上回ることは無い。

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