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「キエフの大門」の大太鼓

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 ムソルグスキー作曲/ラヴェル編曲の組曲「展覧会の絵」。「キエフの大門」の練習番号「120」。ブージー&ホークス版のスコア。音楽之友社版もこれをベースにしているので同様です。

 全オーケストラが2分の3拍子で演奏している中、2小節目と4小節目の大太鼓(Gr.C.)は2分の2拍子。その2拍目に音が入っている。その通りに演奏すると、当然、他の楽器とは<ズレ>が生じる。

 セオリー通りの書き方であれば、この音は2分の3拍子の2拍目に入る。つまり前の小節と合わせて6つの音(3拍x2小節)の、その1拍目3拍目にティンパニが、5拍目に大太鼓が入る。非常にすっきりとして、かつては、ほとんどの指揮者がこのように演奏していた(録音でも)。

 それを楽譜通りに演奏している(つまり<ずれて>いる)のが、例えばゲルギエフ盤。彼は来日してN響を振ったときも同様に演奏していて、これはこれで面白い効果がある。また、最近の主流はこちらの方になってきているように感じる。

 チェリビダッケ&ロンドン交響楽団の1980年来日公演ライブでは、大太鼓は3拍子の2拍目(通常の演奏方法=ずれていない)。しかし、なぜかティンパニの2拍目が他の楽器と<ずれて>いる。

 最初は意図的に行なっているようにも感じたのだけれども、改めて観返してみると、それまでは1小節を2つで振っていたのが3つ振りに変わり、それが原因で混乱が起きてアンサンブルが乱れた、というのが実際のところのように思える(つまり、チェリビダッケが意図したのは通常の<ずれない>パターン)。

 しかし、1993年のミュンヘン・フィルを振ったライヴ録音盤(EMI)は、ゲルギエフと同じ、つまり大太鼓だけがずれる解釈をしていて、この間に考えが変わったのか。

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