ムソルグスキー 組曲「展覧会の絵」(マルケヴィッチ&N響の映像)
DVD
■ ムソルグスキー作曲(ラヴェル編)/組曲「展覧会の絵」
▲ E・マルケヴィッチ指揮/NHK交響楽団
1983年、マルケヴィッチが亡くなる2ヶ月前のコンサートのライブ録画。当日のプログラムは、前半「悲愴交響曲」、後半「展覧会…」というハードな内容。
2段重ねの高い指揮台の上で、直立した姿勢をほとんど崩さず、菜箸のような長い指揮棒を大きく振って、譜面台は置かず、終始団員を鋭い眼光、恐ろしい表情で睨み付けている。
トランペットは若き日の津堅さん(なかなか)。ホルンは千葉さん(プロムナードのビブラート)。
冒頭のプロムナードから、奏者に任せることはせずにシッカリと棒を振る。そして始まりから最後まで、曲間も含めて緊張が緩むことは一切ない。
「キエフの大門」の大太鼓はスコア通りに2拍子の裏拍で演奏させているが、指揮が一つ振りなので、かなり際どいタイミング。最後の音の伸ばしでは、鐘とタムタムの入りを一切合図せずに、ひたすら音量を上げるように指示する。
曲が終わった後、表情が変わるのが見え、いきなりシャイな感じになり、笑顔を見せ、ソリストを起立させる。
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