チャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」(マルケヴィッチ&N響の映像)
DVD
■ P・チャイコフスキー作曲/交響曲第6番「悲愴」
▲ E・マルケヴィッチ指揮/NHK交響楽団
1983年1月12日、NHKホールでの録画。当日のプロの後半は「展覧会の絵」だけれども、内容的には、やはりこちらの方がメイン。
冒頭、長い沈黙の中から始まった第1楽章の序奏から、ただならぬ緊張感が漂う。金管楽器による第1主題の再現で大きくテンポを落とし、その後から第2主題の再現前まで、何度も聴いて(観て)いる演奏だけれども、改めて観ても鳥肌が立つような凄さ。
百瀬さんのティンパニ、そして何気に千葉さんのホルンがいい。第3楽章が終わった後とか、第4楽章で指揮棒が下りる前にフライングで拍手する人がいないのも嬉しい。
マルケヴィッチはとにかく『怖い(おっかない)』。長い指揮棒で大きく拍を刻み、左手でグイグイ絞り上げる。
3楽章の最後もスコアには7拍あるけれども、全く拍を刻まず(「展覧会…」の最後と同じ)、いきなり3連符を「ジャジャジャ・ジャン!!」と振る。それ以外に、テンポの変化(ルバート)も多く、相当に細かく練習したのではなかろうか。
個人的にはムラヴィンスキー盤と並ぶ演奏。名演!!
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