都響 プロムナード(大野和士&S・ドール)

 ◆ 東京都交響楽団 プロムナードコンサート

 20170625

 指揮:大野和士

  ゲーゼ作曲/交響曲第4番
  R・シュトラウス作曲/ホルン協奏曲第1番(独奏:シュテファン・ドール)
  ムソルグスキー作曲(ラヴェル編曲)/組曲「展覧会の絵」

 東京オペラシティにて。

 ドールが吹くシュトラウスとアンコールのメシアンが聴けたことで大満足でした。

 ゲーゼはデンマークの作曲家。初めて聴いた曲だけれども、シンプルでオーソドックスな交響曲。穏やかで抒情性が強い、親しみやすい音楽。

 「展覧会の絵」はラヴェル寄りの洗練されたサウンド。トランペットも◎。

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チャイコフスキー フランチェスカ・ダ・リミニ(ムラヴィンスキー)

music CD&DVD

 ■ チャイコフスキー作曲/幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」

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 ▲ E・ムラヴィンスキー指揮/レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団

 1972年1月27日のライブ録音。

 「f」と「ff」の違いを極端に強調したり、「4分音符+8分音符」のリズムパターンを大きく引き伸ばしたり、スコアには無いニュアンス(強弱)を付けたり...

 耳を引くところは山ほどあるけれど、その場の単発のアイデア(思い付き)ということではなく、曲の開始から最後まで計算され、特に中間部(第2部)は、一本ピンと張り詰めたものが緩むことは無い。

 後半、管楽器のソロの連続から高揚する気配を見せ、一旦最弱音へ落とし(ここはゾクゾクする)、そこから一気にクライマックスへ持っていく。

 コーダの追い込みも熱くなっているようであるけれど、一瞬音量を落としてからクレッシェンド。そして、和音の連続からのエンディングは強烈至極。


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 ▲ E・ムラヴィンスキー指揮/レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団

 1983年3月19日のライブ録音盤。

 基本路線は同じだけれども、1972年盤の方がより意図が徹底されているように感じる。

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 こちらは同じ演奏(1983年ライブ)の映像ソフト。(一応)カラーだけれども、音は悪い。

 客席はビッシリと満員、立ち見もいるような状態。演奏後、観客が指揮者に花やプレゼントを渡す光景も見られます。

 映像は最初から最後まで指揮者の姿を映しているので、ファンは必見。エンディングはやはり強烈。

 指揮棒を持たず、動きは大きくはないけれども、相手に有無を言わせない迫力、眼力、オーラがある。

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 終始厳しい表情。でも、演奏に満足したのか、時々表情が緩むことがある。

 第2部最初のクラリネットのソロは、スヴェトラーノフと同様、指揮をせずに聴いています(さすがに腕組みはしていない)。

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都響 C定期(大野和士)

 ◆ 東京都交響楽団 第834回定期演奏会

 20170621

 指揮:大野和士

  ドビュッシー作曲/牧神の午後への前奏曲
  ダンディ作曲/フランスの山人の歌による交響曲(ピアノ:ロジェ・ムラロ)
  ベートーヴェン作曲/交響曲第6番「田園」

 東京芸術劇場にて。

 「牧神…」の冒頭のフルート(柳原さん)は「聴こえるか聴こえないかの最弱奏で...」とでも指揮者の指示があったのだろうか。音がかすれてしまった感じがして残念。「田園」のソロはとてもよかったのだけれども。

 「フランス山人…」は本当に久しぶりに聴いた。華やかな第3楽章はとてもよかったけれども、そこまではちょっと退屈...。

 「田園」は思いのほか楽しめた。オーケストラのサウンドが素晴らしく、木管楽器、ホルンも◎。

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チャイコフスキー フランチェスカ・ダ・リミニ(ストコフスキー)

music CD

 ■ P・チャイコフスキー作曲/幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」

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 ▲ L・ストコフスキー指揮/ロンドン交響楽団

 1974年録音。

 知名度や演奏頻度では「ロメオとジュリエット」の方が断然上なのだけれども、なぜか「フランチェスカ…」には面白い演奏が多い。

 このストコフスキーもその一つ。

 前半部分は、若々しい推進力があるけれど、やはり本領発揮は中間部。

 そして、エンディング...ここで『大芝居』が打たれるのだけれど、冒頭から銅鑼(タムタム)の音を強調しているように感じたのは、ここへの伏線だったのか。

 好みとしては色々あるだろうけれども、ストコフスキーであれば十分想定内。やってくれます。

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チャイコフスキー フランチェスカ・ダ・リミニ(オフチニコフ)

music CD

 ■ P・チャイコフスキー作曲/幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」

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 ▲ V・オフチニコフ指揮/モスクワ放送交響楽団

 知る人ぞ知る、まさしく『爆演』。

 とにかく、オケの鳴りが半端ではない。それにプラスして、アレグロでのたたみ掛けるようなテンポ。

 思考は完全に停止し、何も考える余地はなく、ただ圧倒されるのみ。

 冒頭部分や中間部では遅めのテンポで濃厚な雰囲気を出す。

 ロシア系の指揮者による名演は多いけれども、この演奏は絶対に外せない。聴くべし!

 私が所有しているCDはこれ(メロディヤ盤)。フェドセーエフ指揮の「第5交響曲」の余白に入っています。

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N響 午後のクラシック(コープマンのモーツァルト)

 ◆ N響 午後のクラシック(第3回)

 20170615

 指揮:トン・コープマン

  モーツァルト作曲/オペラ「魔笛」序曲
  モーツァルト作曲/フルートとハープのための協奏曲
  モーツァルト作曲/交響曲第41番「ジュピター」
  <アンコール>
  モーツァルト作曲/アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク~第1楽章

 ミューザ川崎シンフォニーホールにて。コンサートマスターはキュッヒルさん。

 協奏曲のソリストは、カール・ハインツ・シュッツ(フルート)、シャルロット・バルツェライト(ハープ)。お二人ともウィーン・フィルの首席奏者。フルートとハープのアンコールにイベール作曲「間奏曲」。

 席のせいもあってかハープの音は聴こえ難かったけれども、フルートはとてもいい。優雅で伸びやかで品がある。

 コープマンは古楽畑で有名だけれども、モダン・オケ(ベルリン・フィルやコンセルトヘボウ管など)も振られているそうです。

 以外にアクションが大きく、これがフットワークの軽い古楽オケであれば、さらに大胆で繊細な音楽が聴けたかもしれないけれども、ちょっと合わせ難そう。

 N響とは今回が初顔合わせだそうで、何回か共演することによって噛み合ってくるのかも。

 ちなみに「午後のクラシック」(全3回)の映像が下記で配信されています(期間限定)。

 http://www.nhkso.or.jp/afternoonclassic_video/

 フェドセーエフ指揮による「レズギンカ」、「フランチェスカ・ダ・リミニ」なども観ることができます。

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ストラヴィンスキー 火の鳥(オーマンディ)

music CD

 ■ I・ストラヴィンスキー作曲/バレエ組曲「火の鳥」

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 ▲ E・オーマンディ指揮/フィラデルフィア管弦楽団

 1967年録音のCBS盤。1919年版による演奏。

 (スコアには無い)チャイムの音が印象的な「カスチェイの踊り」。この曲をここまで派手に、豪快に、またカラフルにオーケストラを鳴らした演奏は聴いたことがない。

 ゆったりとしたテンポのオーボエのソロに始まる「王女たちのロンド」のロマンチックな味わいもいい。

 金管のサウンドが素晴らしい「フィナーレ」ではホルンのグリッサンドがはっきりと聴こえてくる。

 スコアの変更もあって、違和感を感じる向きもあるだろうけれど、まさに「フィラデルフィア・サウンド」全開の爽快演奏。

 カップリングはR・コルサコフ作曲の「シェエラザード」。

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ショスタコーヴィチ 交響曲第6番(スヴェトラーノフの映像)

music DVD

 ■ D・ショスタコーヴィチ/交響曲第6番

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 ▲ E・スヴェトラーノフ指揮/ソビエト国立交響楽団

 1979年のコンサートでのライブ録画。

 第1楽章は遅目のテンポでの堂々たる音楽。この楽章の演奏時間は、コンドラシンが13分弱なのに比べて18分以上(約1.5倍)。ただ、決してだれることなく、またアンサンブルに安定感がある。

 第2、3楽章は変拍子が連続するのだけれども、それも難無く鮮やかに振っている。

 トランペット、トロンボーンは相変わらず(中高生は真似すると先生に怒られます)。ホルンは所々でベル・アップ。ティンパニの豪快な乱打が映像に入っているのも嬉しい(カッコイイ)。

 カメラはソロ楽器を探すのに一苦労。第1楽章でフルートがソロを吹いているのに、一生懸命(第2楽章の?)指をさらっているE♭クラリネット奏者を延々映している(紛らわしいことしないで>E♭クラ奏者)。

 そのE♭クラリネットのソロ(第2楽章冒頭)はヴィブラートを一杯かけてソプラノ・サックスのような音。ピッコロは高い「F#」の音がキツそう。楽器は、昔の中学校のブラバンで使っていたような金属性の楽器。

 スヴェトラーノフはクールに指揮を続けるけれど、第3楽章後半からグングン加速して熱くなって行き、最後は指揮者も奏者も(カメラも?)大興奮のうちに曲を終えます。このコンビ、最良の演奏。

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ソヴィエト・エコーズ~「特権と圧力」(第2巻)

music DVD

 ■ ソヴィエト・エコーズ~第2巻「特権と圧力」

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 「ソヴィエト時代の膨大な音楽映像アーカイブをもとにイギリスで制作された」ドキュメンタリー。

 全3巻のうち作曲家をメインにした「第2巻」は相応の観応えがあり、特にショスタコーヴィチがメインに扱われているでファンは一見の価値有りです。

 アシュケナージ指揮のレニングラード・フィルによるショスタコーヴィチ「交響曲第7番」の演奏(レコーディング風景?)に始まり、ロストロポーヴィチ&スヴェトラーノフ(熱い!)による「チェロ協奏曲第2番」初演の様子もかなり長く収められていて、演奏終了後に作曲者がステージに上がり、独奏者と共にカメラマンに囲まれている様子も観られます(ある作曲家の作品の初演が事件となった時代)。

 最後はロジェストヴェンスキー(随分と貫禄が...)のインタビューから、氏が指揮したショスタコーヴィチのオペラ「鼻」のリハーサル風景と、客席でそれを高揚した様子で見つめる晩年の作曲者。

 その他、80歳のストラヴィンスキーが一時帰郷した時に指揮した「ペトルーシュカ」(独特の指揮ぶり...1947年改訂版、終結はコンサート用のコーダ)、ロストロポーヴィチによるプロコフィエフ「シンフォニア・コンチェルタンテ」等々。

 演奏風景はいずれも断片だけれども、ロストロポーヴィチの映像が多く(指揮姿も)、指揮者についてはアシュケナージ、ロジェストヴェンスキーがインタビューなどに登場する程度で、メインでは扱われていません(ムラヴィンスキーも登場せず)。

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ストラヴィンスキー 春の祭典(トーマスの映像)

music DVD

 ■ ストラヴィンスキー作曲/バレエ音楽「春の祭典」

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 ▲ マイケル・ティルソン・トーマス指揮/サンフランシスコ交響楽団

 「キーピング・スコア(Keeping Score)」シリーズの中の一枚。ドキュメンタリーと演奏風景(「春の祭典」と「火の鳥」の一部)の2本立て。

 で、そのドキュメンタリーがとても面白い。

 リムスキー=コルサコフに始まり、ディアギレフのバレエ・ルッス、「春の祭典」初演時のエピソード。

 そして、演奏風景を交えた音楽の解説。トーマス自身だけではなく、プレイヤーの(奏者としての)話も加わる。

 演奏風景の方はコンサートでのライブ録画。最初にトーマス自身による簡単な紹介付き。

 トーマスは「難曲」ということを全く感じさせず、涼しい顔で鮮やかに振っていて、土臭さや、ドロドロとした原始的エネルギーは感じさせず、音を消して映像だけ観たら、バーンスタインかコープランドの曲でも振っているようなノリでもある。

 曲に過剰にのめり込むことなく、この曲の仕組みや面白さを知った上で、あくまで第3者的に一歩離れたところで眺めているような印象を受ける。

 それゆえ、好みは分かれると思うけれども、見事なパフォーマンスであるのは間違いない。

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