しかしながら...(続き)
「イギリス民謡組曲」が作曲・初演されたのが1923年。出版はその翌年(「海の歌」も)、同じ年にイギリスの作曲家G・ジェイコブ(1895-1984)がオーケストラ用に編曲している。これは3楽章形式。また、「海の歌」については作曲者自身によるオーケストラ版が存在し、その編曲は1942年で随分と後の話。
作曲者のヴォーン・ウィリアムズ(1872年生まれ)が亡くなったのが1958年、「イギ民」作曲当時といえば、交響曲は第3番(「田園交響曲」)まで発表。有名な「タリスの主題による幻想曲」「揚げひばり」などもすでに作曲していて、作曲家としてそれなりのポジションを築いていたのは確かだろう。
初演は4曲だった...かもしれない。でも、その直後には3楽章形式でオケ版が出来(これは作曲者自身も承知していたに違いない)、作曲者の生前に3楽章形式で出版され演奏されてきていることからすると、やはりこの曲は3楽章形式の作品であり、「海の歌」を加えて演奏するということは、あくまで一つの<可能性><試み>であると考えるものだろう。そして何より重要なのは、(理屈より)演奏内容そのものだろうし...。
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