ラスト・コンサート
フランスの名指揮者、J・フルネさんの<最後の>コンサート。
フルネさんは数年前に眼を悪くされて、その後急激に衰えた感があったけど、それより何よりもう92歳(!)。「そろそろ引退を」という気持ちはあっただろうし、その現役最後のコンサートのパートナーに、最高の理解者であろう東京都交響楽団とピアニストの伊藤恵さんを選んだのは必然だったと思う。
しかし...モーツァルトの協奏曲の第1楽章が終わったところで、会場に高らかに足音を響かせながら退場していった客が(私の席からは顔は見えなかった)。その足音はかなり長い間響き、オケもフルネさんもしばらく足音が無くなるのを<待つ>状態になった。それは、明らかに何らかの意思を持った<パフォーマンス>だろう。
その人は、とにかく<自分の意思で>この会場に足を運んだのだろうし(チケットは買ったか貰ったかは知らないが)、ここがどういう<場>であるかも十分承知していて、それゆえのパフォーマンスであるのも間違いない。それを2000人の聴衆の前で、そして何より、ここで現役活動を終わろうとしているフルネさんの前で、これ見よがしに行うことが恥ずかしくないのか?実に何とも情けない...。
そういう<大バ●者>はいたけれども、コンサートは感動的なもので、最後は本当に<全員が>スタンディング・オベーションを送っていた。
ありがとう、フルネさん!
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