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2005.05.04

X先生

 これはあくまで「昔、こういうことがあった」というお話で、ここで登場する「X先生」は次回ご指導いただく方とは別人です。

 その先生は団員の紹介だった。「自分の知り合いに、X先生というこの世界では名のある方がいるので、一度練習風景を見てもらい、アドバイスを受けたらどうか」そういう提案だった。演奏会本番2,3週間前の話だったと思う。

 演奏会直前なので我々のリハは通常通り行ない、指揮は本番と同様に正指揮者(@アマチュア)が振った。先生、最初は静かに練習を見ていたのだが、途中からエンジンがかかって(?)しまった。

 まず、セッティングについて「変更した方がいい」と<アドバイス>。そこで練習を中断してその先生の言う通りにセッティングを変更する。さらに指揮者に対して練習中に度々「いや、その振り方は...」とダメ出しが入る。

 誰に悪意があったわけではないし、本番直前という情報が伝わっていなかったのかもしれない。さらに、当時(十数年前)我々もまだ若く未熟で、その先生の迫力・勢いに押されっぱなしだったのも事実。結果、X先生に完全に翻弄されてしまった。当然、一番かわいそうだったのは指揮者だった。

 演奏会まで時間があれば、これはこれで良い<レッスン・勉強>になったかもしれないが、ある「コンサート」を作り上げるという面ではどうだろう...。X先生の<教え>を自分たちの物と消化し切れず、全てのペースが狂ってしまい、軌道修正できぬまま、足元が覚束ない状態で本番を迎えてしまったのだ。

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