昔話
私が大学生のころのお話(実話)。
演奏会で団員がアレンジした曲を演奏することになった。当時はパソコンなど無い時代だったので、スコアもパート譜も手書きで、譜面が完成したのが演奏会直前。少ないリハーサルで本番に臨んだのだが、その本番でトランペットが1小節早く飛び出してしまったのだ。指揮者も奏者も皆あせる。ぐちゃぐちゃになりながらも、とりあえず曲は終わった。
演奏会後の打ち上げ、当然その話題になる。しかし、その奏者は「俺は譜面通りに吹いていた!」と言い張る。「隣で一緒に吹いている奴と、指を折りながらちゃんと休みの数を数えていたので、間違いない。」
で、彼のパート譜を確認してみると休みの小節数が1小節少ない。譜面通り吹けば確かに1小節早く出てしまう計算だ。でも、周りは納得できない。
「じゃあ、何でリハではちゃんと正しい位置で入っていたんだ?!」
「リハのときは休みの小節数を数えないで、雰囲気で『ここかな』と思うところで入っていたからな。」
「...」
教訓1「リハーサルは本番のつもりで臨むこと。」
教訓2「パート譜には誤りがある。アヤシイ部分は必ず確認すること。」
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