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2005.03.16

ニューイングランド3部作

 「ニューイングランド3部作」(W・シューマン)の吹奏楽版の作曲(編曲)された時期を調べてみると下記のようになっている。

<原曲(オーケストラ)>
「ニューイングランド3部作」(1956)

<吹奏楽版>
「喜びあれ、アメリカ」(1975)
「イエス、涙を流したもうとき」(1958)
「チェスター(バンドのための序曲)」(1956)

 まず、原曲が作曲されたのとほぼ同じくして、終曲のみが拡大されて編曲される。このときは単独で演奏されることを目的に編曲されたのだろう。そのため<序曲>という副題が付けられている。

 次に「イエス…」が(スコアに記載されているように)「チェスター」への導入曲として編曲される。原曲のオーボエとバズーンのソロは(長2度下げて)コルネットとユーフォニアムに置き換えられている。この時点では、2曲を続けて演奏されることを(も)想定している。

 そして最後に「喜びあれ…」がくるのだが、これは3曲中最も複雑な曲であり、難易度も高く楽器編成も他の2曲より大きい。しかし、今ひとつ終結感が薄いために、コンサートでこの曲単独での演奏は難しいようにも感じる。編曲時期は他の曲とは20年近い差があるが、「やはり3曲まとめて吹奏楽で演奏できるように」という意図(依頼?)があったのだろうか。

 かくして吹奏楽版「3部作」が完結するのだけれども、結果として単なる<編曲>ではない、オケ版(原曲)とは全く別の味わいを持った作品となった。

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