N響 B定期(ソヒエフ)

 ◆ NHK交響楽団 第1872回定期演奏会

 Img520

 指揮:トゥガン・ソヒエフ

  プロコフィエフ作曲/組曲「キージェ中尉」
  プロコフィエフ作曲/スキタイ組曲「アラーとロリー」
  プロコフィエフ作曲/交響曲第7番

 サントリーホールにて。

 交響曲は盛り上がって賑やかに終わるエンディング。ただ、プログラムには「(前略)賑やかな別エンディングを作成したが、プロコフィエフはあくまで当初の結尾を本来的と考えていた」とは書かれています。

 いずれの曲も、指揮もオケも素晴らしかったけれども、今一つ『共感度』が薄いような(特に交響曲)...。

 「キージェ中尉」の舞台裏のコルネット(井川さん)は◎。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

M・アルベニス ソナタ ニ長調(ルセーロ・テナ)

music CD

 ■ M・アルベニス作曲/ソナタニ長調

 Img516

 ▲ A・ロス=マルバ指揮/スペイン放送交響楽団/ルセーロ・テナ(カスタネット)

 1988年、サントリーホールでの録音。

 来日公演のライブ録音。その昔、同じコンサートの映像ソフトがLDで出ていました(選曲は異なる)。

 マテオ・アルベニスは1755年生まれのスペインの作曲家。有名なイサーク・アルベニスとは別人。

 この「ソナタ」のオリジナルはピアノ曲で、ギターで演奏されることもあるようだけれども、ここでは管弦楽に編曲されて演奏されている。

 そして、この曲でカスタネットを演奏しているルセーロ・テナ(Lucero Tena)。

 前出のLDにはファリャの「間奏曲とスペイン舞曲」(「はかなき人生」から)も収録されていて、そちらはなお一層素晴らしいのだけれども、このソナタでもそのテクニックの素晴らしさが十分に堪能できる。

 カスタネットといえば、「誰でも音が出せる=演奏が簡単な楽器」の筆頭と思われがちだけれども、あの楽器でなぜにこんなに力強く豊かな『音楽』を表現できるのか??

 どんな楽器であれ、一流の奏者は違う...にしても、これまでカスタネットを見下していた(失礼)自分を恥じたのでした。

 この楽器に対する認識が変わることは間違いなし。

 映像ソフトのDVDなどでの再発売を希望するけれど、まあ無理か...。

 その演奏はYouTube で観ることができますので是非。

 

 テナは後半の「スペイン舞曲」から登場します(3分30秒頃)。

 なお、このCDの収録曲は以下の通り。

  アルベニス作曲/組曲「イベリア」から3曲
  ファリャ作曲/バレエ音楽「三角帽子」から第1組曲、第2組曲
  M・アルベニス作曲/ソナタ ニ長調
  C・ハルフテル作曲/第一旋法のティエントと皇帝の戦い
  ヒメネス作曲/「ルイス・アロンソの結婚式」間奏曲

pencil

 ルセロ・テナが「フラメンコ・ダンサー」として参加する「はかなき人生」の全曲録音盤がありました。

 ■ M・ファリャ作曲/オペラ「はかなき人生」(全曲)

 Img517

 ▲ J・ロペス・コボス指揮/シンシナティ交響楽団

 第2幕の結婚式の場面で演奏される2曲の「スペイン舞曲」でルセーロ・テナが加わっています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

N響 C定期(ソヒエフ)

 ◆ NHK交響楽団 第1871回定期演奏会

 Img520

 指揮:トゥガン・ソヒエフ

  S・プロコフィエフ作曲(スタセヴィチ編)/オラトリオ「イワン雷帝」

 NHKホールにて。スタセヴィチ編曲のオラトリオ版。

 個人的には曲も聴けたし、演奏にも満足でした。

 有名な「アレクサンドル・ネフスキー」と比べると、曲だけでは全体の物語が見えにくいのも事実(語りもストーリーを説明しているものではない)。

 その語りの片岡愛之助はTVでよく拝見する方なので、BS放送の歴史番組や、「刑事七人」の山下の影がちらつく...。

 ちなみに、ソヒエフがベルリン・ドイツ響を振ったCDは同じスタセヴィチ版だけれども、語りはカットされています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

フェドセーエフ&チャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラ

 ◆ チャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラ 演奏会

 20171115

 指揮:V・フェドセーエフ

  チャイコフスキー作曲/ヴァイオリン協奏曲(独奏:三浦文彰)
  ラフマニノフ作曲/交響曲第2番
  【アンコール】
  スヴィリードフ作曲/ワルツのエコー(「吹雪」から)
  チャイコフスキー作曲/スペインの踊り(「白鳥の湖」から)

 サントリーホールにて。客の大半は三浦ファン??

 前半のコンチェルト。完全に自分たちの音楽が出来上がっているオーケストラの中で、ソリストはただ立ち尽くすのみ...といった感じでした。人気者呼ばないとお客さんが入らないというのが現実なのかもしれないけれど...。

 後半のラフマニノフは、このオーケストラの豊かなサウンドを十分に堪能し、アンコールはお得意の2曲。最後に「スペインの踊り」のタンバリンも聴けて大満足。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ドヴォルザーク チェロ協奏曲(イッサーリス&ハーディング)

music CD

 Img515

 ▲ D・ハーディング指揮/マーラー・チェンバー・オーケストラ/S・イッサーリス(チェロ)

 2012年録音。

 ドヴォルザークの2曲のチェロ協奏曲と、それにまつわる曲を収録したアルバム。

  A・ドヴォルザーク作曲/チェロ協奏曲ロ短調
  A・ドヴォルザーク作曲/歌曲「一人にして」(管弦楽版)
  A・ドヴォルザーク作曲/チェロ協奏曲ロ短調~オリジナル・エンディング
  A・ドヴォルザーク作曲/チェロ協奏曲イ長調(G・ラファエル校訂版)

 有名な「ロ短調協奏曲」の「オリジナル・エンディング」は、作曲者の初恋の女性が病に倒れたことを知って、新たに書き直す前のエンディング。

 第3楽章の最後の方、第1主題が拡大して管楽器で演奏されて少ししてから、急激に盛り上がって唐突に終わる。

 正直、これであれば、おそらく誰が聴いても「現行版」の方がいいと思うに違いない。

 「一人にして」は、その「ロ短調協奏曲」の中で引用されている歌曲の管弦楽版(レオポルド編曲)。チェロの独奏は入っていません。

 もう1曲の「イ長調協奏曲」は、第1交響曲と同時期の『習作時代』の作品で、ピアノ伴奏譜しか残っていなかったものを、ラファエルが校訂、オーケストレーションした作品。

 その校訂のおかげもあるのか、この曲がとてもいいのだ。一聴の価値はあると思う。

 ロ短調のような劇的な展開は無いにしても、伸びやかで暖かみのある音楽。これを『習作』として仕舞い込んでしまうのはもったいないような佳曲。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ネルソンス&ボストン交響楽団

 ◆ ボストン交響楽団 演奏会

 20171109

 指揮:アンドリス・ネルソンス

  ハイドン作曲/交響曲第103番「太鼓連打」
  マーラー作曲/交響曲第1番「巨人」
  【アンコール】
  ベートーヴェン作曲/「エグモント」序曲

 サントリーホールにて。

 個人的に大好きな指揮者なので十分楽しみました。

 思いのままに自然体、そして、とにかく楽しそうに音楽をする。

 これだけ活躍しているのに、上から目線の偉ぶったところない。自分は常に一歩引いて、オーケストラともいい関係を築いているように感じました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

都響 A定期(リントゥのクレルヴォ)

 ◆ 東京都交響楽団 第842回定期演奏会

 20171108

 指揮:ハンヌ・リントゥ

  J・シベリウス作曲/クレルヴォ交響曲
  【アンコール】
  J・シベリウス作曲/交響詩「フィンランディア」(合唱付き)

 東京文化会館にて。

 「とりあえず『クレルヴォ』をナマで聴ければ」といった気分で行ったのだけれども、これが予想外の大熱演!

 自分がこれまでCDで聴いてきた色々な演奏が吹き飛ばされてしまった感じがした。

 この曲に指揮者のハートを熱くさせるものがあるのか、「フィンランド独立100周年」という想いがそうさせるのか。

 合唱のフィンランド・ポリテク男声合唱団も大迫力。演奏後は最後の1人が退場するまで拍手が送られていました。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

チャイコフスキー マンフレッド交響曲(オーマンディ)

music CD

 ■ チャイコフスキー作曲/マンフレッド交響曲

 Img511

 ▲ E・オーマンディ指揮/フィラデルフィア管弦楽団

 1976年録音。

 この曲、「交響曲」というタイトルだけれども、番号付き6曲の交響曲とは別の路線の曲と考えていい。

 終楽章終結部を別の形に置き換えて演奏されたり(いわゆる「原典版」)、カットが加えられることも多いけれど、このオーマンディ盤はカット無しの「完全全曲盤」。

 ただしスコアには手が加えられていて、終楽章などでは木管パートが金管で補強されています(これは他の指揮者もやっている)。

 第1楽章はちょっと食い足りない気もしたけれど、第2楽章はこのオケのテクニックの素晴らしさが際立つ。かと言って木管の速いパッセージなど、決してメカニカルになっていない所が素晴らしく、エンディングのヴァイオリン・ソロの駆け上がる音形など、見事に演奏されている。

 第4楽章はオーケストラのサウンドで最後まで一気に持って行く。オルガンが入ってから後の終結部も妙に深刻ぶっていない所がいい。

 元々大袈裟に書かれている音楽なので、それに輪をかけたような演出を加える演奏には正直辟易するけれど、そういう面でオーマンディは余計なことはせずに堂々と、むしろ響きの美しさを前面に出しており、とても楽しめた演奏。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

グリーグ 交響曲ハ短調(ラシライネン)

music CD

 ■ E・グリーグ作曲/交響曲ハ短調

 Img510

 ▲ A・ラシライネン指揮/ノルウエー放送管弦楽団

 2000年録音。

 グリーグ若書きの交響曲。オーソドックスな4楽章形式、演奏時間30分。

 民族色は薄いけれども、中間の2楽章、穏やかな第2楽章、3拍子舞曲風の第3楽章は意外に楽しめる。

 ただ、作曲者自身は「ドイツ音楽の影響が強い」として、「決して演奏してはならない」と引っ込めてしまったらしい。

 その楽譜を引っ張り出して蘇演したのが1981年で、結構最近の話。

 もちろん、演奏する価値がある音楽であるとの考えからだろうけれども、作曲者自身が「決して演奏するな」と言っているものを公にするのというのは、グリーグもあの世で「やめてぇ~(恥)」と叫んでいるような気もするのだけれど...。

 N・ヤルヴィ盤などもあれど、これはノルウェーの指揮者とオケによる『本場物』。手堅い演奏を聴かせてくれています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

都響プロムナード(リントゥのシベリウス)

 ◆ 東京都交響楽団 プロムナードコンサート

 20171103

 指揮:ハンヌ・リントゥ

  ベートーヴェン作曲/ヴァイオリン協奏曲(独奏:ヴェロニカ・エーベルレ)
  シベリウス作曲/交響曲第2番

 サントリーホールにて。

 さんざん演奏されて、手垢にまみれた感のある第2番ではあるけれども、それらとは別な佇まいを感じさせるシベリウス。

 普段聴いているドラマチックな演奏と比べると第1楽章は意外にアッサリしていて、第4楽章の第1主題も速めのテンポでサクサクと進む。

 しかし、再現部での第2主題の盛り上がりからコーダにかけては圧巻。

 最後の金管のコラールもただ大きな音で朗々と吹くのとはひと味ふた味違い、曲を締めくくる3つの和音も「これぞシベリウス」という説得力を感じた。

 ちなみに、せっかくリントゥに客演してもらうのだから、プログラムは全部シベリウスでいいのに...と思うのは私だけだろうか。

 来週の「クレルヴォ」が楽しみ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«吹奏楽作品集(フェネル&イーストマンWE)