モーツァルト オペラ「魔笛」(ラトルの映像)

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 ■ モーツァルト作曲/オペラ「魔笛」

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 ▲ S・ラトル指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

 2013年、バーデン=バーデン復活祭音楽祭でのライブ録画。ロバート・カーセン演出。

 本当に久しぶりに観た(聴いた)このオペラ。途中で退屈するかと思ったら、そんなことは全くありませんでした。

 写真の通り、王子パミーノはスーツを着て、本物(?)のフルートを持っています。当然、吹きはしません(オケの中で実際に吹いているのはパユ?)。

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 で、パパゲーノはピアニカを吹き、『魔法の鈴』はグロッケンシュピール。

 絶望したパパゲーノが首をつろうとしているところへ3人の童子が現われ、魔法の鈴を鳴らすと、そこに可愛らしい笑顔のパパゲーナが立っている...この場面は何だか泣けてしまった。

 「よかったね、パパゲーノ!!」

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R・シュトラウス 13管楽器のためのセレナード(アンサンブル・パリ=バスティーユ)

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 ■ R・シュトラウス作曲/13管楽器のためのセレナード変ホ長調

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 ▲ アンサンブル・パリ=バスティーユ(オーボエ:フランソワ・ルルー)

 2010年録音。

 作曲者が18歳の時に作曲された曲。"Andante" の単一楽章で演奏時間は8分半。

 楽器編成は以下の通り。

  フルート 2
  オーボエ 2
  クラリネット 2
  ファゴット 2
  コントラ・ファゴット 1
  ホルン 4

 作曲者自身は「きちんとかかれているだけの保守的な作品」と言っていたらしいけれど、確かにその通り、後の作品のような複雑さ、凝ったところは微塵もない。アマチュアでも十分演奏可能だと思う。

 それにしても、抒情的な気品のある豊かな音楽で、おそらく意識したであろうモーツァルト作品を思わるようなところもあり、凡人にはとても書けないものだと思う。

 そして、2年後に作曲された、カップリングの「組曲変ロ長調」になると一気に、この作曲者『らしさ』が出てくる。

 ルルーは、このCDのメインであろう「オーボエ協奏曲」(バックはハーディング指揮のスウェーデン放送交響楽団)も含めて、ソロ、アンサンブルと共に素晴らしい演奏を聴かせてくれる。

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レスピーギ ブラジルの印象(デュトワ)

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 ■ O・レスピーギ作曲/ブラジルの印象

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 ▲ C・デュトワ指揮/モントリオール交響楽団

 1996年録画。

 作曲者が演奏旅行で訪れたブラジルの印象を音楽にした、以下の3楽章から成る組曲。

  1.南国の夜
  2.ブタンタン
  3.歌と踊り

 2曲目の「ブタンタン」はサンパウロにある「毒蛇研究所」の名前だそうで、ファゴットやバス・クラリネットがうねうねと不気味なメロディを吹いたり、タンバリンがガラガラ蛇の音を模したりし、終わり近くには「怒りの日」も現れる。

 第1楽章はタイトル通りの妖しげな音楽(ドビュッシー作曲「イベリア」の2曲目を思わせる)。しかし、演奏時間10分強で、長さの割には今一つ単調な感じがする。

 終曲の「歌と踊り」は鐘の音も鳴る楽しい音楽。最後は弱音でサラッと終わる。

 正直、「名曲」かと言われれば微妙ではあるけれど、デュトワにも「教会のステンドグラス」とか「ベルキス」の方を録音してほしかった。

 カップリングは「風変わりな店」でメインはこちら。

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チャイコフスキー バレエ「くるみ割り人形」(ロイヤル・バレエ団)

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 ■ P・チャイコフスキー作曲/バレエ「くるみ割り人形」

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 英国ロイヤル・バレエ団。2009年、コヴェント・ガーデン王立歌劇場でのライブ録画。

 指揮はコーエン・ケッセルス。

 よく演奏される演奏会用の「組曲」は、第2幕のディヴェルティスマンをメインに組まれていて、もちろん音楽だけ聴くのもいいけれども、それに映像(バレエ)が入ればなお楽しい。

 クララと王子も加わった、様々なキャラクターのお菓子たちの踊り(最後の「道化の踊り」はカット)。

 結びは花のワルツから、金平糖の精(吉田都)のパ・ド・ドゥ。

 第1幕でも、クリスマス・ツリーが大きくなっていく魔法の音楽、ネズミとの戦い(最後にネズミの王様やっつけるのはクララ!)、松林の音楽、続く雪辺のワルツの後半では舞台上に雪が舞い雰囲気を盛り上げる。

 チャイコフスキーの音楽も最強。やっぱり、「くるみ割り人形」は全曲版を聴く(観る)べし!

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ビゼー 劇付随音楽「アルルの女」(プラッソン)

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 ■ G・ビゼー作曲/劇付随音楽「アルルの女」

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 ▲ M・プラッソン指揮/トゥールーズ・キャピタル管弦楽団

 1985年録音。

 2つの演奏会用組曲で親しまれている「アルルの女」。オリジナルは26人編成のオーケストラと合唱。

 プラッソンはことさら小編成であることを強調することなく、優しく繊細な音楽を作っている。組曲では「アダージエット」として知られる曲も、音楽の流れが自然だ。

 最初の前奏曲から、劇場的な雰囲気が濃く感じられ、フル・オーケストラによる組曲版とは異なった魅力がある。

 編成に無いはずのハープが加わったりしているので、原典版そのままの演奏ではないようだ。

 短いメロドラマ(劇の台詞のバックに付けられた音楽)も多く、オペラの様に全体が1つの音楽作品としてまとまっている訳ではないのだけれど、それでも、1曲1曲の魅力は大きい。

 組曲では「カリヨン」や「ファランドール」で華やかに終わるけれども、原典版は戯曲のストーリー通りに悲劇的なエンディングになっている。

 また、組曲版を知っていればさらに興味深く聴けると思う(特にギローが編曲した第2組曲)。

 「パストラーレ」の中間部は原典版ではコーラスによって歌われる。また「ファランドール」は、ビゼーのモチーフを展開させて見事な作品に仕立て上げてた、ギローの腕の素晴らしさを感じる。

 ちなみに、「美しきペルトの娘」からの流用であるフルートのソロで有名な「メヌエット」は、当然ながら含まれていません。

 組曲版のCDを何種類か持つのであれば、その中の1枚に是非。

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イワノフ コーカサスの風景 第2組曲(フェイゲン)

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 ■ M・イッポリトフ=イワノフ作曲/コーカサスの風景 第2組曲「イヴェリア」

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 ▲ A・フェイゲン指揮/ウクライナ国立交響楽団

 1995年録音。指揮者のフェイゲンは1951年ニューヨーク生まれのアメリカの指揮者。

 「コーカサスの風景」といえば、終曲が「酋長の行列」のあの組曲が思い浮かぶけれども、それは「第1組曲」で、「第2組曲」がこれ。

 副題の「イヴェリア」はグルジア地方の古称で、その古代の王国を描いた4曲から成る組曲。

  1.導入/ケテヴァナ王女の嘆き
  2.子守唄
  3.レズギンカ
  4.グルジア行進曲

 聴きものは、民族打楽器が派手に加わった「レズギンカ」。

 また、「子守歌」は「ガイーヌ」(ハチャトゥリアン作曲)の「子守歌」のメロディと似ていて、素材は同じ(民謡?)なのかもしれない。

 演奏の方は、かつてのソビエト(ロシア)のオーケストラの土臭いマッチョなサウンドは全く感じられず、ごく普通の、というかむしろ大人しめの品の良いサウンド。

 金管楽器や「レズギンカ」の打楽器の迫力は正直物足りなく、これは「第1組曲」の「酋長の行列」でも同様で、今一つカタルシスが感じられない。

 とは言うものの、その他の曲ではイワノフの音楽の魅力であるメロディの良さが十分に感じられるし、いわゆる「ライト・クラッシク」として聴けば、いずれの曲もとても楽しく聴くことができる。

 収録曲は2つの「コーカサスの風景」と「トルコ行進曲」「トルコの断章」。

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ドヴォルザーク 金の紡ぎ車(クーベリック)

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 ■ ドヴォルザーク作曲/交響詩「金の紡ぎ車」

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 ▲ R・クーベリック指揮/バイエルン放送交響楽団

 1976年録音。

 ドヴォルザークが晩年に作曲した4曲の交響詩(「水の精」「真昼の魔女」「野鳩」「金の紡ぎ車」)の中の1曲。

 ストーリー的には他の曲と同様にホラー的要素もあるけれど、唯一「めでたしめでたし」のハッピー・エンドで終わる。

 冒頭はホルンによる王の主題に始まる行進曲風。妙に耳に残る単純な(能天気な)テーマではあるけれども、後に様々な形に変奏される。

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 続いてヴァイオリンのソロによる森の娘(ドルニチュカ)のテーマと、惹かれ合う二人の音楽。

 ドルニチュカは王との結婚について継母に許しを求めるけれど、策略にあって殺されてしまい、継母は実の娘をドルニチュカと偽って王と結婚させる。

 しかし、ドルニチェカは魔法の力で復活。魔法使いが贈った金の紡ぎ車が継母たちの悪事を暴露し、王はドルニチュカと再会してめでたく結ばれる。

 なお、ストーリーの詳細は以下のページが詳しいです。

 http://blog.livedoor.jp/geiko_oke/archives/54845989.html

 演奏時間30分弱と長めなのだけれども、ストーリを知っていると、なかなか楽しく聴ける。逆にストーリーを知らないと退屈かも...。

 アーノンクールやラトルの録音もあるけれども、やはり、このクーベリック盤の素朴でローカルな色合い、自然な音楽は魅力的。まず申し分ない演奏。

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 その他の録音では...

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 ▲ I・ケルテス指揮/ロンドン交響楽団

 1972年録音。クーベリック盤とはまた違う魅力がある、若々しい覇気のある演奏。


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 ▲ N・アーノンクール指揮/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

 2001年録音。繊細な味わいもある、丁寧にまとめられた演奏。

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N響 B定期(P・ヤルヴィのバルトーク)

 ◆ NHK交響楽団 第1866回定期演奏会

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 指揮:パーヴォ・ヤルヴィ

  バルトーク作曲/ディヴェルティメント
  バルトーク作曲/舞踏組曲
  バルトーク作曲/弦・打楽器とチェレスタのための音楽

 サントリーホールにて。いわゆる「オケコン」以外のバルトーク・プロ。

 席が前列の端っこだったため、バランスとか「弦チェレ」の掛け合い効果などは今一つだったけれども、自在にリズムを操った「舞踏組曲」がヤルヴィの本領発揮。

 その他2曲は意外にソフトなニュアンス。演奏としては素晴らしくまとまってはいたけれども、個人的な好みとして、特に「弦チェレ」などは、リズム的にもっと鋭く斬り込んでほしかった。

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ドヴォルザーク 伝説(I・フィッシャー)

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 ■ A・ドヴォルザーク作曲/伝説

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 ▲ イヴァン・フィッシャー指揮/ブダペスト祝祭管弦楽団

 1999年録音。

 「伝説」は10曲から成る曲集。最初はピアノ連弾曲として書かれ、後に作曲者によってオーケストラに編曲。全曲通して演奏すると約40分。

 オケは2管で、ホルン以外の金管楽器が加わるのは「第4番」のみ(トランペット2本)。ティンパニ以外の打楽器はトライアングルが一部加わるのみ。

 人気曲「スラブ舞曲」に比べると知名度、演奏頻度が圧倒的に少ないのは、華やかさ、派手さに欠けるからだろうか。

 しかし、いずれの曲も、ドヴォルザークならではの魅力にあふれた音楽。メロディの美しさ、親しみやすさ。

 フィッシャーの演奏はスッキリとしたサウンドの中にも豊かな情感を感じさせてくれる佳演。

 カップリングは「夜想曲」「4つのロマンチックな小品」「プラハ・ワルツ」。

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都響 プロムナード(梅田俊明)

 ◆ 東京都交響楽団 プロムナードコンサート

 20170923

 指揮:梅田俊明

  ブラームス作曲/ハイドンの主題による変奏曲
  チャイコフスキー作曲/ロココ風主題による変奏曲(チェロ:ユリア・ハーゲン)
  エルガー作曲/エニグマ変奏曲

 サントリーホールにて。

 梅田さん、いつものように大人しく(良く言えば)上品な棒。

 個人的には、もっと気持ちを前面に押し出した、覇気のある音楽が好み。エルガーはそこそこ楽しめたけど...。

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