2012/01/28 都響プロムナード(山田和樹)

note 東京都交響楽団 プロムナード・コンサート

 サントリーホールにて。山田和樹指揮。

 チャイコフスキー作曲/歌劇「エフゲニー・オネーギン」から「ポロネーズ」、アルチュニアン作曲/トランペット協奏曲(独奏:マティアス・ヘフス)、ラフマニノフ作曲/交響曲第2番。

 初めての指揮者だったけれども、とてもよかった。

 1979年生まれ。師匠でもあるコバケン氏の匂いもかすかにするけれど、ルックスは爽やかだし、音楽に押し付けがましいところが無く、とても自然で素直。ラフマニノフは、後半に向けてどんどん調子を上げて行ったような感じがする。

 近々スイス・ロマンド管の首席客演指揮者に就任予定だそうで、今後ますます活躍される方でしょう。

 へフス氏はジャーマン・ブラスのメンバー。ロータリー・トランペットでの演奏。身体も大きいし、とにかく安定感がある。アンコールに協奏曲の中間部をもう一度。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012/01/27 コロニアル・ソング(ティントナー)

music CD

 P・グレインジャー作曲/コロニアル・ソング(植民地の歌)。

 G・ティントナー指揮/シンフォニー・ノヴァ・スコシア。NAXOS盤。1988年の録音。

 冊子の解説によると、シンフォニー・ノヴァ・スコシアは団員37人のカナダのオーケストラ。

 使われているスコア(オーケストレーション)は、ヒコックス(CHANDOS)やブライオン(NAXOS)が演奏している通常版とは異なっていて、これがグレインジャー自身のものによるか、第三者によるものかは不明。

 そのためか、ヒコックス盤を聴き慣れていると、最初は違和感がある。

 しかし、編成は小さめのようだけれども、冒頭から、弦楽器を中心にした、厚くガッシリとした響き。中身のギッシリ詰まった音楽は、また違ったタイプの演奏として一聴の価値ありと思う。

 Tintner_2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012/01/26 1941年(ロジェストヴェンスキー)

music DVD

 S・プロコフィエフ作曲/交響組曲「1941年」。G・ロジェストヴェンスキー指揮/ソビエト文化省管弦楽団。1985年録音。

 激しく打ち込まれる打楽器や、アクの強い金管楽器。曲が曲だけに、深く考えない、ひたすら突き進む、この手の演奏がピッタリだと思う。

 いかにも社会主義的な題材ではあるけれども、プロコフィエフのモダンな音楽と、求められているものとのギャップ、それが「反人民的」「形式主義的」という『批判』につながったのだろうか。

 「人類の親和のために」と題された第3楽章のエンディングは、とってつけたようなニ長調で、かなり強引にまとめた感もある。

 ちなみに、同時期の作品には「シンデレラ」のような名曲や、吹奏楽方面で有名な「行進曲 作品99」など。

 何はともあれ、珍しい曲であるのは間違いなく、それをこの最強(最凶?)コンビが録音してくれたのは、嬉しい限り。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012/01/25 野人(渡辺浦人)

 渡辺浦人作曲/交響組曲「野人」。

 1941年に完成した、3楽章から成る作品。

 スコアによれば...pencil

 「野人」は近代人の心の底にある野性を表わそうとしたものである。野性とは野蛮を指すものではなく、古代から今に至るまで人々の心の奥深くに流れつづけている優れた行動の精神を指すものである。

 第1楽章「集り」...深い緑の森に囲まれた神社の境内に、人々が三三五五集り始める。素朴で激しい力を秘めた人々である。(中略)今、人々は、祭りの始まるのを静かに待っている。

 第2楽章「祭り」...この祭りは、死者に対する敬意と感謝を捧げるために行われる。人々の幸福のために死んでいった人達に祈りを捧げ、同時にここに生れた喜びを述べる。

 第3楽章「踊り」...祈とうが終わると、人々は円陣をつくり、声高く、民族を讃える。これは民族の誇りと、正義と、徳と、行動の精神を力強く表現した踊りである。

 冒頭のフルートのソロで、あっという間に日本の田舎の風景が目の前に広がる。

 今となっては、あまりに平易かもしれないけれども(私の大学時代の先輩は「『明るい農村』のテーマ音楽みたいだ」と言っていたが)、方言が聞こえてくるような、なんとも心が落ち着く音楽だ。

 第2楽章は弦楽器とハープ、打楽器のみ。取っつき難いけれども、この楽章が、この組曲を締めているように思う。

 第3楽章はティパニのリズムに始まる、力強い舞曲。単純そうで、意外に凝っている部分もある。

 私が所有しているのは下記の3種類。

1.岩城宏之指揮/NHK交響楽団

 1961年録音。LP時代の愛聴盤。何はともあれまずはこの演奏を。第1楽章のフルートとホルンは「役者が違う」といった感じ。

 「追悼盤」CDに収録。
 http://www.hmv.co.jp/product/detail/1227825

2.芥川也寸志指揮/新交響楽団

 1983年のライブ録音。「1」が入手できない時代は貴重な録音だったけれど、やっぱりまずは「1」を...。

3.増井信貴指揮/東京佼成ウィンドオーケストラ

 1993年録音。作曲者自身による吹奏楽版。両端楽章はもちろん、第2楽章も意外に雰囲気が出ている。

 ただし、あくまで『参考演奏』に...と言っても、この曲を取り上げる楽団も、今となっては殆ど無いだろうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012/02/24 コーカサスの風景(ロジェストヴェンスキー)

music CD

 イッポリトフ=イワノフ作曲/組曲「コーカサスの風景」。

 G・ロジェストヴェンスキー指揮/モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団。1961年の録音。

 1.峡谷にて
 2.村にて
 3.モスクにて
 4.酋長の行列

 演奏時間20分以上。これだけの時間があれば、ハイドンやモーツァルトの交響曲でも聴いた方が、よほど有意義な時間を過ごせる...などと考えるのは、時間に追われる現代に生活しているからだろうか。

 のどかなホルンのシグナルに始まり、小川のせせらぎを表わす弦楽器。中間部のイングリッシュホルン。何も起きる気配が無い、のどかな時間がゆったりと流れる。

 その時間の中で、美しいメロディに浸ることができれば、この曲を楽しめるのではなかろうか。

 第2楽章の鄙びたヴィオラとイングリッシュホルン。中間部はドラムのリズムと軽快な舞曲。

 第3楽章は木管とホルンによるアンサンブル。ここで使われているのは、「悲愴交響曲」第2楽章中間部と同じメロディ(民謡?)だろうか。

 第4楽章は単独でも演奏される有名な曲。ピッコロとファゴットの異国風メロディは、最後にトランペットなどで朗々と吹き鳴らされる。

 演奏はこのロジェストヴェンスキー盤が一番。

 モスクワ放送響のような泥臭さは少ないけれど、ローカルな雰囲気もありつつ、終曲の躍動感、そして、最後は期待通りに鳴らし、盛り上げてくれる。

 Caucasian_2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012/01/23 忘れられた夢(アンダーソン)

 ルロイ・アンダーソンと言っても、「トランペットの休日」や「タイプライター」のような、元気のいいアップ・テンポの曲ばかりではない。

 それが、この「忘れられた夢(忘れし夢)」。

 曲の作りは実にシンプルで、メロディは2つしかない。

 A1 ピアノのメロディ
 A2 弦楽器による繰り返し
 B  新しいメロディによる中間部
 A2 弦楽器の再現
 A1 ピアノの再現

 ピアノのパートは簡単で、アンダーソン自身がピアノを弾きながら指揮をしている映像が残っている。

 Dream_2

 音楽はアンダーソンそのもの。どこか懐かしく、そして幸せな気持ちにさせてくれる。最後の「A1」の再現の前に現れる間(ま)の、何と絶妙なことか。

 私が所有しているCDは下記の3種類。

 1.L・スラットキン指揮/セントルイス交響楽団
 2.アンダーソン指揮
 3.アブラヴァネル指揮/ユタ交響楽団

 個人的に一番気に入っているのは「1」。洗練された繊細な音楽が、この曲にマッチしている。

 作曲者自身による「2」はより伸びやかに、ヴァイオリンの微妙なポルタメントがとてもいい雰囲気を出している。

 「3」は「A1」のピアノのメロディをフルートで演奏。

 アンダーソン自身による吹奏楽編曲版(B♭)もあり、ピアノ、フルート、どちらでも演奏できるように書かれている。ただ、フルートだと音域的にちょっと低目。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012/01/22 ジルヴェスター・コンサート(BPO)

 tv

 昨年(2011年)のベルリン・フィル、ジルヴェスター・コンサートを録画で。S・ラトル指揮。

 とても面白かった。

 グリーグの「交響的舞曲」(第2楽章のみ)は、こんなにいい曲だったのかと再認識。

 「火の鳥」は組曲(2管改訂)版ではなく、バレエ原典版の「カスチェイの踊り」以後を取り上げるところはさすが。

 「ハンガリー舞曲」や「スラヴ舞曲」なども、オケの表現力、パワーを見せつけられたような感じがする。

 グリーグの協奏曲を弾いたキーシンは、1988年の同じコンサート、カラヤンの指揮でチャイコフスキーの協奏曲を弾いた印象が強い。当時は17歳。

 Kkk2

 そして今40歳、ややふくよかになった印象があります。

 Kkk4

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012/01/21

 朝から雨がパラつき、しかも寒い。

 こんな日に体育館での演奏会...一昔前ならゾッとして防寒対策万全で出掛けたものだけれども、いまや体育館も冷暖房完備。しかも、地下にあるので、すきま風がスースー入ってくることもない。

 休憩時間中、中学生の出演者名簿の『名前』が話題になる。

 PTAの方も、

 「最近の子は、名前が読めないんですよねぇ(笑)」

 とおっしゃっていたけれども、『読めない』はともかく、「何でこんな単語を...??」というのもあり、「名前はシンプルな方がいいjapanesetea」と思うのは、昭和の人間だからだろうか。

 ちなみに、「最近はワープロ(PC)の漢字変換機能を使って名前を考えているのでは?」という意見もあり、それもあり得そうな話だと思った。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012/01/20 赤いけしの花(フィストラーリ)

music CD

 グリエール作曲/バレエ組曲「赤いけしの花」。

 A・フィストラーリ指揮/ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団。1956年録音。

 さすが、バレエ音楽を得意としているだけあって、とてもいい。

 明るく、オリエンタルな雰囲気。曲想のコントラスト。

 最後の「ロシア水兵…」も心地良いテンポ感があり、単体での録音も含めて、これが一番かも。

 「コーカサスの風景」とカップリングの廉価盤。両曲とも他に録音が少なく、演奏内容も考えると、ロシア音楽ファンにはお買い得の一枚。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012/01/19 ブランデンブルグ協奏曲(フライブルクBO)

music DVD

 J・S・バッハ作曲/ブランデンブルグ協奏曲(全6曲)。フライブルク・バロック・オーケストラ。

 コンサート会場で買ったDVD。2000年、ケーテン城での収録。

 「指揮者」としてクレジットされているゴルツ氏は、コンサート・マスターとしてヴァイオリンを弾き(第6番は除く)、ソロを担当。

 いずれの曲も、コンサートと同じく、全員で積極的にアンサンブルをしている様子が伝わってくる。

 中でも特によかったのが、少な目の人数による、3,4,5。「アンサンブル感」が強く伝わってくる。

 ただ、奇を衒ったことをしているわけではないので、そういう演奏を期待する人には物足りないかもしれない。

 (当然ながら)第1番はナチュラル・ホルン、第4番はブロックフレーテ(リコーダー)で演奏。第5番のバロック・フルートは先日のコンサートと同じ奏者(Karl Kaiser)。

 以下は第5番の映像。

 Bach2

 Bach3


| | コメント (0) | トラックバック (0)

«2012/01/18 赤いけしの花(ファイエル)